今回は、蓋を開いたときの音が響くようにする方法をリペアした自分のzippoを使って説明します。

理論は別の機会にアップします。
今回は音を響かせる方法を見てもらえればと思うので、順を追って説明していきます。

1 【アウターケースの分解】
 ・ヒンジ部分のヒンジピンを抜きます。

写真のように、ヒンジ部分を横から見ると穴があるので、穴の狭い方からピン抜きや太さ1mm以下の精密ドライバーを当ててミニハンマーなどでたたいてピンを抜きます。

このとき、ヒンジのずれやねじれを防ぐためにインサイドユニットは入れたままをお勧めします。

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 アウターをたたいて傷めそうなときには最初から緩衝材(厚紙や薄いゴム膜など)をアウターの上に置きましょう。
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 ピンがすり減っている場合は新しいピン(メルカリやヤフオクで手に入ります)と交換します。
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 ※少し摩耗していますね。抜いたピンやヒンジ部分の汚れを落としておきます。(今回ピンは交換します。)

 ・フタとタンク部分を引っ張ってばらします。

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 ※バラし終わったらインサイドユニットは抜いておきます。

2 【良い音を出すためにすること】:作業ABC

 [作業A]
 ・ヒンジを締めてフタがカパカパに開かないようにします。

 ヒンジ部分は輪になっているので、ラジオペンチなどで軽く挟んで締めます。
 さらに、写真のようにヒンジの輪にピン抜きなどを通して斜めにします。

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 ・ヒンジにピン抜きなどを通して空中にぶら下げ、ペンなどでたたいてみます。
 このときに響く音が蓋を開いたときの音になります。
 ★いい音で響く場合は次の作業は飛ばしてヒンジの接合に進んで下さい。

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 [作業B]
 ・ヒンジ金具がフタがベッタリと張り付いている部分を浮かせる(これが大切)

 フタのヒンジ側にあるプレートをラジオペンチで挟み、ほんの少しずつ動かしていきます。

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 「①ここ」の一カ所(アウターの外から見ると楕円にへこんでいるところ)で溶接されています。大きくひねり過ぎて外れて修理に出すことにならないように注意しましょう。

 挟んだプレートを矢印の方向に、ヒンジ部分を支点として、てこのように奥が先に上に上がるように押し上げます。

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どうしても音が響かない場合は、プレートをつまんで手前に少しだけ引っ張って見ましょう。
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 ※溶接部分以外が少しでも浮けばいいので、ペンでフタをたたいて音を確かめながら回数を増やして微調節しましょう。

 [作業C]
 ・内側プレートのバランスをとる(何気に美味しい効果)

 プレートがフタの内側、ヒンジ金具とそれぞれ平行になるようにします。(たぶん変にいじらなければ必要なし)
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 ※写真では、赤線方向がフタと平行になってませんね。割り箸などの先を少し薄く削って差し込むと楽に調節できます。

 作業ABCをくり返して音が響くように調整します。終わったら、もう一度軽くヒンジを曲げてて終了。
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3 【ヒンジを調節してピンを刺す】

 ・ヒンジ部分を曲げたので、すかっとはまりませんが、丁寧に動かしながらはめ込みます。
 ※ヒンジの位置が上下に浮いている場合は、ラジオペンチなどで外側に曲げて揃えて下さい。
  おおよそ揃ったら、インサイドユニットを入れて穴が大きい方からピンを差し込みます。

 この写真のままピンを刺すとヒンジ部もピンも痛めるので気をつけて下さい。
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 ヒンジの調節はこんな感じになればピン差しOK!
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 ピンセットやラジオペンチでピンを押さえてミニハンマーでピンを打ち込みます。
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 <ピンが細く短いので固定が難しいときのテクニック>
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 このように、テープでピン抜きや精密ドライバーの先とつなぐとずれません。

 ある程度までピンが入ったら本体に厚紙などを当てて保護しながら作業しましょう。
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ピンを入れおわったら、本体を持ってヒンジおよび穴の左右から見てピンのバランスをとります。
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最後に、ヒンジ部分に潤滑剤をつけてから余分な油は拭き取ります。
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親指でフタをはじいて開き、音を確認します。
 ※開閉のまさつ抵抗値が安定するまで(最低でも10回)は実施しましょう。

このとき、フタがボトム面に対して80~90度程度開いて止まれば理想的です。

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4 その他

以上が今回の内容ですが、最後にその他として気をつけるくことを書いておきます。
 ・ヒンジピンが摩耗しているとメンテ効果期間が短いので交換しよう
 ・ヒンジピンを太いものに変えると、壊れたときの無料補償がなくなる可能性が高い
  ※ヒンジが壊れた時用に元々のピンは保管しておこう!
 ・ヒンジピンは真鍮、鉄、ステンレスと種類がありが、柔らかいものほど摩耗は早いが本体のヒンジは守られる
 ・zippoを落とすとすぐにヒンジ部がずれるので調整が必要になる
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